MITSUKE Local Brewery / 新潟県

「ビール醸造が面白くて自分たちも地域に愛されているビール造りを見附市でしたいと思ったのです」

「ビール醸造が面白くて自分たちも地域に愛されているビール造りを見附市でしたいと思ったのです」

新潟県見附市にショットバー Cafe ho.cca と一緒にブルワリーを構える”MITSUKE Local Brewery”。オーナー兼ヘッドブルワーの中嶋さんはCafe ho.cca が10周年記念の際に行ったビール造りを経てブルワリー開業の道へ進まれていきます。

今回は中嶋さんにブルワリー事業誕生の裏話やこだわりのビールについてお話を聞いてきました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部多田(以下、BANSHAKU多田)
好きなお酒はビール(セゾンスタイル)。ビアテイスターの資格を持っている。最近、自宅居酒屋化計画を実行中。詳細は謎に包まれている。

MITSUKE Local Brewery 中嶋さん
クラフトビールに魅せられて2年前にカフェバーの隣に小さなビール工場を作りました。地元の特産品を目指して日々奮闘中です。

  1. カクテルコンペティションで飲んだPUNK IPAをきっかけにクラフトビールの世界へ
  2. Cafe ho.cca 10周年記念ビール造りがブルワリー事業開業に
  3. オール見附産の原料を使ったビール造りが最終目標
  4. ビールに相性が良い”栃尾油揚げ”

カクテルコンペティションで飲んだPUNK IPAをきっかけにクラフトビールの世界へ

本日はよろしくお願いいたします!まずは会社を立ち上げられた経緯を教えてください。

弊社は見附市で今年14年目になるショットバーCafe ho.cca (カフェ ホッカ)というお店を経営しております。私は高校生のときからバーテンダーになることが夢でスコッチウイスキーが好きということもあり、主にウイスキーとカクテルを専門に提供するショットバーとして運営しておりました。

クラフトビールとの出会いは8年ほど前にカクテルコンペティションという全国大会が新潟県で開催され、私の師匠も出場されるということで見に行ったことがきっかけです。

その際にいろいろなお酒のブースがある中でスコットランドのブルワリーである”BREWDOG”の”PUNK IPA”を飲んだときにビールなのに柑橘のような香りがして衝撃を受けました。

それ以降クラフトビールの魅力に惹かれていきお店でも少量ではありますがクラフトビールを提供するようになったのです。

取材を受けていただいた、MITSUKE Local Brewery 中嶋さん(右)

Cafe ho.cca 10周年記念ビール造りがブルワリー事業開業に

そのときに飲んだクラフトビールがきっかけで魅力に惹かれていったのですね。その後のお話もお伺いしたいです。

Cafe ho.cca が10周年を迎えたときに宇都宮にあるブルーマジックさんに「10周年の記念ビールを造りたい」とお願いをしてお客さんと一緒にビール醸造の体験をすることになりました。

想像していた以上にビール醸造が面白くて出来たビールもとても美味しく、ブルーマジックさんのように自分たちも地域に愛されているビール造りを見附市でしたいと思ったのです。

Cafe ho.cca(左)

ブルーマジックさんで醸造体験をされたことがビール醸造を始めようとするトリガーだったのですね。

醸造をスタートする上で大変なことも多いかと思いますが、どのようにしてブルワリーを設立されたのですか。

ブルワリーを開く準備をしているときにブルーマジックさんで勤めていた経験のある方も協力してくれることになり、その方と事業をスタートさせたのですがその彼は体調を崩してしまい辞めてしまいました。

これからどうしていこうかと考えていたときに、以前ブルーマジックさんで出会ったお客さんの中に新潟県出身の醸造経験者という方がいてその方に手伝っていただけるようお願いをしました。

その後ようやく2018年に醸造をスタートすることができ、いろんな方の手助けがなければビールを造っていくのは難しかったかもしれないですね。

醸造作業中の様子

オール見附産の原料を使ったビール造りが最終目標

そのような巡り合わせもあったのはすごいですね。次にビールのことをお伺いします。ビール造りにおけるコンセプトなどはございますか。

BREWDOG の PUNK IPA など、私が衝撃を受けたアメリカンスタイルをコンセプトとして造っていきたいと思っております。自分で飲んでも美味しいと思うようなビールを造ることが今の目標ですね。

それでは MITSUKE Local Brewery さんではアメリカンスタイルのビールをメインに造っていらっしゃるのですか。

あいにく、弊社では定番で造っているビールは決まっておらず、スタイル的には IPA やペールエール、セッションIPA などといったホップの香りが効いたビールを造っています。

毎回造るたびにレシピやホップを変えてブラッシュアップしながら日々の醸造に取り組んでおります。最近では隣町である燕市で栽培された小麦や桃を使ったウィート系のビールにもチャレンジしています。

また見附市の特産品でもあるお米やぶどうを使ったビールも造っており、これからはオール見附産の原料を使ったビール造りにも挑戦していきたいと思っております。これはブルワリー事業を起こすときから掲げている最終目標です。

カップ, テーブル, ガラス, 屋内 が含まれている画像

自動的に生成された説明
MITSUKE Local Brewery のビール

ビールに相性が良い”栃尾油揚げ”

フルーツを使ったビールは好きです。飲んでみたいですね!ビールに合わせたフードペアリングがありましたら教えてください。

Cafe ho.cca で提供しているお酒に合う地元の食材を使った簡単な料理をご紹介させていただきます。

見附市の隣町にある栃尾市で有名な”栃尾油揚げ”を使った料理がどのビールに合わせてもとても相性がよくておすすめです。油揚げ自体もとても肉厚で食べ応えがあるので一度食べたらやみつきになりますよ。

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新潟県は枝豆も有名なのでその枝豆を一度炒めてケイジャンパウダーと絡めた”枝豆ケイジャン”もおすすですね。スパイスの香りが効いてますので IPA との相性は抜群だと思います。

枝豆ケイジャン

Director’s Voice

BREWDOGのPUNKIPAを飲んだことでクラフトビールの世界に踏み出すこととなった中嶋さん。日本で一般的に流通しているビールとクラフトビールの違いはこれまで何度か記事にしてきましたが、クラフトビールとの出会いによって仕事など人生を変えるきっかけとなった方は多いように感じます。私たちはこれからもみなさんの晩酌の選択肢を広げられるように情報発信していかねばと、改めて感じたインタビューになりました。

Junki Tada

MITSUKE Local Breweryについて

ブルワリー名MITSUKE Local Brewery
住所見附市葛巻1-9-49
電話番号0258-86-7361
Facebookhttps://www.facebook.com/MLBBeer/

MITSUKE Local Breweryビールが買えるオンラインストアはこちら

職人インタビュー 2020.07.25
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