弥彦ブリューイング / 新潟県

「ブドウや食用菊、枝豆、イチゴミルクのビールなど、素材の味を生かした弥彦村や新潟県の魅力が詰まったビールを造っています」

「ブドウや食用菊、枝豆、イチゴミルクのビールなど、素材の味を生かした弥彦村や新潟県の魅力が詰まったビールを造っています」

新潟県弥彦村に2019年に設立したマイクロブルワリー”弥彦ブリューイング”をご存知でしょうか。もともとこちらのブルワリーは50年以上の歴史がある酒販店”弥生商店”を母体にブルワリー事業をスタートされました。地元の副原料を使うことにこだわり、素材の味を活かしたビールは、個性が溢れ、魅力たっぷり。今回は”弥彦ブリューイング”オーナーの羽生さんにどのようなビールを造っているかなどお話を伺いしました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部多田(※以下、BANSHAKU多田)
好きなお酒はビール(セゾンスタイル)。ビアテイスターの資格を持っている。最近、自宅居酒屋化計画を実行中。詳細は謎に包まれている。

弥彦ブリューイング(有限会社弥生商店) 代表取締役 羽生雅克 ※以下、弥彦ブリューイング 羽生さん
越後一之宮、彌彦神社のお祭が大好きです。弥彦村産の農産物を副原料に使用したクラフトビールを醸造しておりますが、日本酒も、日本ワインも、本格焼酎も大好きです。東京農業大学醸造学科卒。

  1. 家業の商店を母体にブルワリー事業をスタート
  2. 地元の副原料を使ったこだわりのクラフトビールとは
  3. 羽生さんが教えてくれた弥彦村のソウルフードとのペアリング

家業の商店を母体にブルワリー事業をスタート

本日はよろしくお願いいたします!まずはビール醸造を始められた経緯を教えてください。

弊社は新潟県弥彦村で2019年に設立したマイクロブルワリーになります。元々は私の祖父が60年ほど前に開業した”弥生商店”が母体になります。開業当初は”街の何でも屋さん”のようなお店で、一部お酒も取り扱っていました。その後、私の父が跡を継ぎ”地酒専門店”としてリニューアルをしました。

18年ほど前に村内に支店となる”酒屋やよい 彌彦神社前店”をオープンさせたのをきっかけに、本店を今までお世話になった地域のみなさんに恩返しできるような場所に有効活用したいと思うようになりました。

今までいろいろなメーカーさんのお酒を取り扱ってきて倉庫としての活用も検討しましたが、私の姉が言った「自分の造ったお酒を売っていきたい」という一言がきっかけで本店を醸造所として活用していこうと決意したのです。

▶︎取材を受けていただいた弥彦ブリューイング 羽生さん

お姉さんの一言がきっかけだったのですね。その後のお話もお伺いしたいです。

そんなときに以前、来店されていたお客さんと偶然お会いする機会があり、その方がクラフトビールの醸造をされていることを知りました。醸造についてお話を聞いてみると、島根県にある石見麦酒さんの”石見式”といわれる、チェストフリーザーを使ったビール造りをしていることがわかったのです。

当時は本当にその石見式でビールを造ることができるのか不安で、実際にビール醸造の見学にもいきました。すると実際にビールができていて、飲んでみてもとても美味しいビールでした。私の知っているクラフトビールとは少し醸造方法や味わいに特徴があると感じ、自分でもこのようなビールを造っていきたいと思い、姉と一緒に石見式でビール醸造を開始いたしました。

▶︎醸造所内で作業されている様子

地元の副原料を使ったこだわりのクラフトビールとは

運命的な出会いからビール醸造を学ばれたのですね。ビール造りにおけるコンセプトなどはございますか。

弊社は「弥彦村で育った農産物を副原料とした個性あるビールを造る」というコンセプトを掲げています。今まで造ったビールも全て地元の農産物を副原料として使用しております。

地元の副原料を使ったビールは今まで何種類お造りになっているのですか。

醸造を開始してから12種類のビールを造り、現在定番商品は4種類になります。これまでにもブドウや食用菊、枝豆、イチゴと牛乳を使ったイチゴミルクのビールなど、素材の味を生かした弥彦村や新潟県の魅力が詰まったビールを造っています。

イチゴミルクがビールになるなんて驚きました。その中で人気のビールを教えてください。

お客様に非常に人気を評していたのは弥彦村で栽培されたブドウを使った”弥彦ぶどうエール”になります。こちらは限定醸造になるのですが、発売してすぐ完売してしまったビールです。

地元の農家から仕入れるブドウは毎回品種が変わるので毎回違った味わいになるのですが、それも人気のポイントの1つなのかと思います。ちなみに次回は8月の後半に仕込む予定で10月頃まで提供できるので楽しみにしてくださいね。

▶︎弥彦いちごミルク(左)、弥彦ぶどうエール(右)

毎回違った味わいを楽しめるのはファンにとって魅力的だと思います。

また、新潟県三条市で栽培された桃を使った”ももエール”と”ピーチIPA”をこれから仕込みをする予定です。是非こちらも試してみてほしいです。

▶︎この日はちょうどももエールの仕込みをされておりました

羽生さんが教えてくれたビールと弥彦村のソウルフードとのペアリング

ももエールとピーチIPAどちらも完成が待ち遠しいですね。弥彦ブリューイングさんでお造りになっているビールでおすすめのフードペアリングがありましたら教えてください。

弥彦村のソウルフードでもあるイカゲソと玉ねぎをメンチにして揚げた”イカメンチ”がおすすめですね。どのビールとの相性もいいですが、特に揚げたてのイカメンチと”伊彌彦エール”との相性は抜群ですね。

▶︎イカメンチ(左)と伊彌彦エール(右)の相性は抜群

もう1つは弥彦村のブランド枝豆である”弥彦娘”がおすすめですね。特に弥彦娘を使用して造った”伊彌彦枝豆エール”というビールがありまして、枝豆と枝豆の掛け合わせが相性抜群です。

タップルームに来られるお客さんには、このように地の食材と一緒に合わせて楽しんでもらうのが一番のおすすめだと思います。

Director’s Voice

弥彦ブリューイングさんで造られるビールはブルワリーに併設されたタップルームでもいただくことができます。また現在1周年記念として8種類の飲み比べセットを送料無料で提供されており、今買うのはとてもお得感がありますね。ぜひこの機会に弥彦村の魅力が詰まったビールを試してみてはいかがでしょうか。

Junki Tada

弥彦ブリューイングについて

ブルワリー名弥彦ブリューイング
住所新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦934
TEL0256-94-5841(酒屋やよい 彌彦神社前店)
Facebookhttps://www.facebook.com/sakayayayoi
職人インタビュー 2020.08.02
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