「自然を大切にするという気持ちを感じながら飲んでほしいですね」
行列のできる話題の餃子専門店!?
創業21年を誇る東京餃子楼。三軒茶屋の地元のファンから根強く愛され続け、現在では都内に5店舗を展開し人気を博しています。本日は東京餃子楼 代表取締役奥村さんにお店づくりの秘訣や餃子に込められたこだわりを聞いてきました。
単品メニューの提供で多店舗展開を狙った
−東京餃子楼の事業譲渡を受けて事業をスタートされていらっしゃるかと思いますが、どのような背景があったのでしょうか。
1999年から東京餃子楼は創業しており、先代の弊社社長がが事業譲渡を受けて運営開始したのが2001年になります。当時、飲食業界では吉野家さんが人気絶頂な時代でした。吉野家さんは牛丼ですが、同様にメニューの数を絞ったスタイルが飲食業界の中で流行っていました。
東京餃子楼に関しても同じ考え方で、焼き餃子と水餃子2種類に絞り込んだメニューで多店舗展開を狙ったのです。なぜメニューを絞ったスタイルがトレンドだったかと言うと料理人が少なくて済むからです。セントラルキッチンから店舗に餃子を送って、店舗では包丁を使わない簡単な盛り付けなどでお客さんへの食事の提供ができることが画期的なシステムでありました。
私のことをお話しすると、私は入社当初の配属でもともと広告代理事業の会社の飲食部門の立ち上げに加わったのです。事業譲渡などのお話は先代の社長からよく聞かされておりました。
『薄皮でご飯に合う日本の餃子』とは
−東京餃子楼のお店のコンセプトはどのようなものなのでしょうか。
まず第一に多店舗展開しやすいお店づくりを考えています。また、提供している餃子のコンセプトとしては『薄皮でご飯に合う日本の餃子』ということです。本来、中国の餃子は肉厚な皮の中に肉、野菜が入っている完全食になります。そのような餃子は完全食であるためおかずがいらないのですが、日本人の食文化を考えると、餃子の皮を薄くして炭水化物を控える方がごはんと一緒に食べられると私たちは考えました。運営を開始した当時は、皮が薄い餃子は競合店でも珍しいことでしたし、あっさりしていてコクがあるのに食べ飽きないとお客さんには喜んでいただいております。
他にこだわっていることは、東京餃子楼の創業開始時から餃子一皿の値段を税込290円で提供し続けていることです。消費税が高くなってもコストパフォーマンスを担保したお食事の提供を行ってきました。
−多店舗展開において最も難しいと感じることはございますか。
メニュー構成や価格をバランスよく決めて展開するのが難しく感じます。東京餃子楼と競合するような他店舗から真似されることもありますが、うまく売り上げを立て続けるためにお持ち帰り商品の提供を始めたり、店舗の立地戦略を考えるのは難しいですね。
奥村さんオススメの餃子の楽しみ方
−店舗運営における裏話までありがとうございます。最後にオススメの餃子の楽しみ方を教えてください。
ある有名な美食家さんと関わることがありまして、その際には日本酒と餃子が非常に合うと言ってらっしゃいました。あとは家庭のガスコンロではお店のガスコンロよりもどうしても火力が弱くなってしまうので、美味しく餃子を食べるのであれば是非お店に足を運んでいただくのが良いと思います。
Director’s Voice
取材中、奥村さんはこれまで苦労されてきたことや裏話などありのまま語ってくれました。東京餃子楼の人気の秘密は徹底した店舗作りやマーケティング活動の賜物なのだと感じました。ちなみに奥村さんはご自宅で晩酌をするときはナッツにビールを合わせるのが好きだそうです。取材ご協力ありがとうございました。
Text:Junki Tada
東京餃子楼について
店舗名 | 東京餃子楼 三軒茶屋本店 |
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住所 | 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-4-2ラウスパレス 三軒茶屋 |
TEL | 03-5433-2451 |
営業時間 | 11時30分〜翌4時00分(L.O. 3時30分) |
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