KOBO Brewery / 富山県

富山県唯一のラガービール醸造所

富山県唯一のラガービール醸造所

突然ですが、読者の皆様はチェコの本格的なビールを飲んだことがありますか。ここは富山県富山市にある”KOBO Brewery”。

こちらでは20年以上のビール醸造キャリアを積んだ、ジリ・コティネック(愛称:コチャス)さんが日本でも有数の本格チェコビールの醸造を行っていらっしゃいます。コチャスさんがこれまで行ってきたこだわりのビール醸造などについて、本日は”KOBO Brewery”コティネック和子さんにお話を伺っていきます。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。

KOBO Brewery コティネック和子さん(以下、コネティック和子)
富山県富山市生まれ。ビール好きの縁で共通の友人を介してコティネック・ジリと知り合う。入籍と同時にKOBO Breweryの立ち上げに参加。

  1. 20年の醸造キャリアがあるコチャスさんがKOBO Breweryを設立した理由
  2. KOBO Breweryこだわりのチェコビール
  3. 今後の展望とは

20年の醸造キャリアがあるコチャスさんがKOBO Breweryを設立した理由

まずは事業を起こされたきっかけを教えていただけますか。

KOBO Breweryは設立して3年目のブルワリーです。ヘッドブルワーであるコチャスはビール大国であるチェコでブルワーとしての経験を持ち、2005年から日本海倶楽部という石川県にあるブルワリーに招かれました。日本海倶楽部では10年ほどブルワーとして勤めていたのですが、『オリジナリティのあるビールを造りたい』という夢の実現のために独立してブルワリーを設立しました。

ブルワリー設立の際には長年の友人であるボリス・プリエソルも創立者となり、チェコ共和国出身のコチャス(KOtas)と、スロバキア出身のボリス(BOris)の名前からKOBOという名前をつけております。

また、KOBOは、日本語でイーストを意味する酵母、またファクトリーを意味する工房を連想させ、2つの文化の繋がりを強く感じますね。

▶︎コチャスさん(右)、和子さん(左)

ありがとうございます。ホームページでもご紹介がありましたが20年以上ビール醸造の仕事をされてきたのですね。造られているビールはどのような特徴があるのでしょうか。

チェコビールをメインで造っています。チェコはラガービールとして有名なピルスナーの発祥の国です。他のブルワリーさんはIPAやペールエール、ヴァイツェンなど造ることが多いと思いますが、KOBO Breweryではピルスナーを主に造っていて、それがチェコのビールになります。

美味しいラガーを造るには低温でじっくりと時間をかけてビールを発酵させたり、と難しい造り方になります。これまでコチャスはラガービールの勉強をたくさんしてきました。

日本ではラガービールを造っているブルワリーさんが少ないように思います。富山県はブルワリーが7箇所ある中でピルスナーなどラガービールを造っているのはKOBO Breweryだけだと自信を持っております。

KOBO Breweryこだわりのチェコビール

年間で何種類のビールを造っていらっしゃるのですか。

定番で3種類と去年は期間限定で5種類のビールを造りました。今年もレモン、ゆずのビールを造っておりまして、夏みかんはちょうどこれから造るところですね。他にもハバネロと唐辛子の香りがするビールを50リットルほど限定で造っていたりします。

それぞれのビールはどのような味わいなのでしょうか。

まずはおすすめの定番3種類である、ベーシックな”プレミアントピルスナー”、”3Aラガー(ヨミ:トリプルエーラガー)”、”ペールエール”をご紹介します。

”プレミアントピルスナー”は麦の美しいこがね色とプレミアントホップが香り飲みやすいビールです。焼肉やBBQなどお肉と一緒に楽しむのが良いですね。

▶︎プレミアントピルスナー

”3Aラガー”は飲みやすいのに深い苦みがあり、麦の香りが広がる味わいです。香りが芳醇なので、奥深い香りが好みな方におすすめです。カツカレーや串カツなど揚げ物との相性が抜群です。

▶︎3Aラガー

”ペールエール”は2種類のホップを使用し、苦みと柑橘系の香りで飲みやすい口当たりです。女性からの人気もございます。寿司や刺身と合わせるのがおすすめですね。

▶︎ペールエール

また、期間限定で造っているビールに使う、レモン、ゆず、夏みかんはフレッシュなものを使っています。冷凍保存したものではありません。

定番ビールはオンラインショップでも購入することができるのですね!期間限定ビールはどちらで楽しむことができますか。

期間限定ビールは飲食店さんのみの提供となります。KOBO Breweryのビールはクラフトビール取扱店の他、フレンチ、メキシカン、寿司屋など、いろいろな料理を提供している飲食店さんで取り扱っていただいております。公式Facebookでは発送の都度、お店のリンクを掲載して投稿しているので、気になる方はそちらもチェックしていただければと思います。

今後の展望とは

最後に、今後計画されていることがございましたら教えていただきたいです。

各種イベントは8月からちらほらと再開しておりますが、皆様にはコロナウイルスへの対策を考慮しつつ楽しんでいただければと思います。

大阪でのチェコと日本の親交100周年イベントや、富山駅構内で他の飲食店さんと一緒に屋台を出店するイベントも参加予定です。この富山駅でのイベントは10月まで実施予定です。新幹線の改札口前でやっているので、新幹線の中でもビールが楽しめるかと思います。楽しみにしていただければと思います。

Director’s Voice

KOBO Breweryさんのオンラインショップで購入できるビールは500mlの瓶ビール、と他社さんに比べて少し多めの販売をされていらっしゃいます。この背景には、クラフトビールを周りの友人たちと分け合って飲んで欲しいという想いが込められているようです。なかなか旅行で富山に行けない方も、オンラインショップで大切な方とKOBO Breweryさんのビールを飲んでみてくださいね。

Junki Tada

KOBO Breweryについて

住所〒930-0804
富山県富山市下新町34-35(事務所)
TEL090-3768-7481
公式ホームページhttps://www.kobobrewery.jp/
職人インタビュー 2020.09.10
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