ビール名に熊がついているクラフトビール⁉︎
「日本酒を蒸留し10年寝かせた焼酎を使用したジャパニーズジンを造りました」
茨城県水戸市に本社を構える”明利酒類株式会社”。清酒や蒸留酒などを造る総合酒類メーカーでありながら、2017年には日本らしさを表現したクラフトジンの販売を開始されます。世界でも初となる日本酒を蒸留し十年寝かせた焼酎をベースにしたジンへのこだわりなど、技術部次長の鬼澤さんと寺門さん営業の草野さんにお話を伺いました。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
明利酒類 鬼澤さん
技術部次長兼生産課課長 昭和63年9月入社。清酒酵母製造、清酒・調味料製造を歴代で担当し、現在、乙類焼酎・スピリッツ製造を担当。好きな酒類は日本酒・芋焼酎・ジントニックで趣味はゴルフ。
明利酒類 寺門さん
技術部 平成28年入社。酵母の培養や商品開発・商品試験を担当。好きな酒類は梅酒で趣味はアクアリウム。
明利酒類 草野さん
酒類販売部 平成23年入社。営業として茨城県内・新潟・千葉を担当。また、FACEBOOK・インスタグラムを担当。好きな酒類は日本酒で趣味はランニング。
明利酒類の生い立ち
本日はよろしくお願いします!まずは明利酒類さんのこれまでの生い立ちを教えてください。
弊社は茨城県水戸市に本社がある清酒や蒸留酒などを造る総合酒類メーカーになります。江戸時代末期の安政年間に創業した加藤酒造店が当社の前身です。昭和25年に法人化し今年でちょうど70周年を迎えました。
また、日本酒を造る際に欠かせない日本酒酵母である”明利小川酵母”の発祥でもあり、自社酵母”M-310”を使った日本酒は全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど高い評価もいただいております。それ以外にも清酒や焼酎、梅酒、リキュール、調味料といった幅広い商品を造っております。
クラフトジン開発の背景
70周年はすごいですね!おめでとうございます!全国新酒鑑評会で金賞を受賞されたり幅広い商品を造っていらっしゃるのですね。クラフトジンを造るきっかけとなったのはどのような背景があったのでしょうか。
弊社のクラフトジンの中でも人気な商品の”プレミアムクラフトジン 和GIN”を造るきっかけとなった前身の商品がございまして”和ウォッカ”というスピリッツの商品になります。こちらは日本の和をテイストとしたウォッカで「これから日本をテーマにした商品を造っていこう」という動きが社内でありました。
ちょうど2015年ごろにクラフトジンブームが日本でも活発になってきていたこともあり、弊社でもクラフトジンの開発に取りかかりました。その後2017年にプレミアムクラフトジン 和GINを発売開始しております。
ジンを造る上でのこだわりや特徴を教えてください。
世界初でもある、日本酒を蒸留し10年寝かせた焼酎をベースに日本独自の製法でつくったジャパニーズジンになります。「世界のジンと肩を並べられるジンを」というコンセプトでスタンダードなボタニカルを使用し、弊社独自の蒸留技術を駆使しました。
プレミアムクラフトジン 和GINとは
日本酒蒸留焼酎を10年間貯蔵されているのは驚きました。プレミアムクラフトジン 和GINはどのような味わいなのでしょうか。
ベーススピリッツを生かすためにボタニカルもシンプルに造っており、日本酒本来のほんのりとした甘味もありつつキレのある味わいに仕上がっています。
日本酒の味わいを感じるとは、まさしくジャパニーズクラフトジンですね。おすすめの飲み方を教えてください。
クセのない味わいになっているのでシンプルなジントニックがおすすめです。ジントニックにすることで爽やかな飲み口になるため、お酒の苦手な方でも飲みやすい味わいになります。
また、フルーツと合わせた甘めのカクテルも相性がよくておすすめです。クラフトジンを普段飲まれない方や女性にとっても飲みやすいと思います。
和GINに合うおすすめのフードペアリングがありましたら教えてください。
個人的にはジントニックには唐揚げとの相性が抜群ですね。大きなから揚げを頬張ってジントニックで流してもらうと脂っこさがなくなり、すっきりとした味わいになるのが好きです。
プレミアムクラフトジン和ジン刀燭台切光忠2019とは
ジントニックとから揚げですね。”プレミアムクラフトジン和ジン刀燭台切光忠2019”についても教えてください。
こちらは弊社のオンラインショップのみで販売している限定ラベルのクラフトジンになります。茨城県水戸市の徳川ミュージアムに保管されている”燭台切光忠(しゃくだいきりみつただ)”という刀をモチーフにしたラベルを使用しています。
刀を通して水戸に興味を持って頂いた刀剣女子の方に手にとってもらい、この商品を通して少しでも多くの方にクラフトジンの魅力や、弊社のことを知っていただけるきっかけになりたいと思い発売した商品です。(刀剣女子とは、博物館や美術館、神社などへ刀剣を見に行ったりされる女性のこと)
最後に、クラフトジン以外でおすすめの商品を少しだけ教えてください。
弊社は”副将軍”というブランドの日本酒を展開しておりそちらの銘柄が人気です。特に”副将軍 純米吟醸”が弊社の中でも最も人気の商品で、豊かな香りとふくらみのある味わいが特徴です。気分に合わせて、和GINと副将軍 純米吟醸を楽しんでいただきたいですね。
Director’s Voice
明利酒類さんは現在の日本のクラフトジンブームを先取りしてジャパニーズクラフトジンを開発されていたのが驚きでした。総合酒類メーカーとしてたくさんのお酒を造ってきた技術・経験からなせる、クラフトジン造りなのではないでしょうか。オンラインショップからも購入可能なクラフトジンを是非楽しんでみてはいかがでしょうか。
Junki Tada
明利酒類株式会社について
メーカー名 | 明利酒類株式会社 |
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住所 | 茨城県水戸市元吉田町338番地 |
TEL | 029-247-6111 |
ホームページ | http://www.meirishurui.com/ |
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