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元銭湯がクラフトビール醸造所に? -世界で唯一、廃業した銭湯を醸造所に変貌させた上方麦酒 志方さんに取材を行いました【大阪府】

新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大に伴い、全国で外出自粛要請が行われています。 外出をして店舗にて購入される際には、予め最新の情報をご確認いただき、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願い申し上げます。

『銭湯とビールの組み合わせは格別だ』そう思うのは筆者だけではないはずです。今回の取材では廃業した銭湯を活用してクラフトビールの醸造に取り組まれているブルワリーさんをご紹介します。あなたもきっと行きたくなるはずです。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。

上方麦酒 志方昂司さん(以下、上方麦酒志方さん) 
1986年8月26日神戸生まれ。阪神大震災後、成人まで大阪で過ごす。神戸、大阪にて飲食店経営後、かねてより興味のあったビール造りを勉強するチャンスがあったので、経営していた店を閉め、馴染みある大阪にてクラフトビール会社設立。

  1. 上方麦酒とは
  2. 年間120種類変わるクラフトビール

上方麦酒とは

まずは簡単に会社の紹介をいただいてもよろしいでしょうか。

私たちは大阪の新大阪エリアにある、廃業した銭湯をリノベーションした日本初のビール会社です。

なぜ廃業した銭湯に目をつけてビールを造り始めたのでしょうか。

私は兵庫県の神戸生まれでして、元々は神戸でビール醸造の物件を探しておりました。しかし、なかなか良い物件が見当たらず、大阪や京都まで物件を探すエリアを広げたときに廃業した銭湯の物件と出会いました。興味を持って内覧し、その場で『ビビッ』と来るものがあり決めたような流れになります。

▶︎取材を受けていただいた、上方麦酒 志方昂司さん

元銭湯でビールを造る会社は他にないかと思いますが、工場を設立した際に苦労したことはありますか。

醸造の設備は中国のものを輸入したのですが、図面でのみサイズがわかるような程度で実際に設備見学ができない状態で搬入を行ったため、きちんと建物内に設備が収まるかなど少し心配でした。しかし、意外にもうまくいったと思っています。銭湯の天井は高いですし、お湯を張るので床の強度も申し分なく、ビール醸造をするのに適した建物であることがわかりました。

▶︎醸造所内の様子

店内はどのような造りになっているのですか。

元男湯でビールを造り、造ったビールを元女湯で飲んでいただきます。銭湯は街の憩いの場でもありますが、銭湯時代の常連さんが来てくれて生まれ変わった銭湯を楽しんでくれるのも嬉しいですね。

そもそもクラフトビールを始めたきっかけはどのような経緯だったのでしょうか。

私はもともと立ち飲み屋の経営をしていたのですが、立ち飲み屋であれ有名なレストランであれ、日本では同じビールを提供していることに違和感を持ったのです。ワインや日本酒はいろんな地域のお酒があり、専門のソムリエさんがいる一方で、ビールには無かったのです。海外の様々なビールの輸入も考えましたが『できることなら自分で造ってみたい』と思い、クラフトビール造りを決意しました。

▶︎常連の皆さん

年間120種類変わるクラフトビール

商品についてお聞きしたいのですが、どのようなビール造りをされていらっしゃいますか。

上方麦酒はビールを造るときに毎回新しいビールを造っています。1回の仕込み量が500リットルなのですが、売り切れたら次の新しいビールを造っているのです

大まかにはペールエール、IPA、ヴァイツェン、スタウト、フルーツ系、スペシャリティといった6種類の分類をすることができますが、それぞれホップや麦芽の組み合わせを変えるので全く同じレシピでのビール造りは行いません。年間で120種類ほどレシピを変えた仕込みを行なっています。

お客様から人気なのはどちらのビールになりますか。

最も人気なのはIPAとヴァイツェンです。京都でビール醸造の修行をしたときに、私にビール造りを教えてくれた方はオーストラリアの方でした。そのため、日本の醸造家さんが造るようなクラフトビールではなく、外国の醸造家さんの造り方でビールを製造しています。ホップのパンチが効いていたり、麦芽が複雑でコクがあるのが特徴ではないでしょうか。

また、麦芽の搾かすは産業廃棄物として処理しないといけないのですが、搾かすは栄養価が高いため大阪の農家さんに肥料として使っていただいています。その農家さんからレモンなどビールの副原料に使う果物をいただいたりもしています。

▶︎IPA(写真左)、ヴァイツェン(写真右)

時代にあった良いお取り組みをされていらっしゃるのですね。ビールに合わせておすすめのフードペアリングはございますか。

ヴァイツェンは白ワインの風味に近いので生魚に少しレア気味に火を入れた食事との相性が良いです。また、IPAはホップのパンチが効いているので、スパイシーなタンドリーチキンや大阪のスパイスカレーとの相性が抜群です。

最後にメッセージをお願いします。

日本人はほとんどの方がクラフトビールを飲んだことがないと思います。まだクラフトビールを飲んだことがない方が、初めて飲む1店舗目になりたいです。

▶︎店舗外観の様子

Director’s Voice

上方麦酒さんではお店に来られたお客様限定で、牛乳瓶に入れたビールの提供もされているのだとか。新大阪駅からも近く、旅行のときにもすぐ立ち寄れるのがいいところです。また、委託製造を行なっているため、個人の方でもオリジナルのビールを気軽に造れる取り組みをされていらっしゃいます。世界唯一の銭湯ビールの動向は今後も目を離せない。
text : Junki Tada

上方麦酒について

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