なら麦酒ならまち醸造所 / 奈良県

「奈良に恩返しがしたい」

「奈良に恩返しがしたい」

突然ですがみなさんには『忘れられない味』はありますか。お酒だけに限らず、強烈な印象を受けた味はなぜか覚えているものです。筆者もそのような体験をしたことがこれまでに何度かあります。

今回ご紹介する”なら麦酒ならまち醸造所”では“忘れられない味”。を目指したビール造りをされている奈良県のブルワリー(醸造所)です。BANSHAKU編集部戸川が代表の青山さんにお話を聞きました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。

まほろのディアブルーイング なら麦酒ならまち醸造所 代表取締役兼醸造責任者 青山さん(以下、なら麦酒ならまち醸造所 青山さん)
奈良県生まれ。サラリーマンを経て家業を継ぐかたわら、温めてきたクラフトビールへの思いをならまちで醸造を行い、日々奮闘中。

  1. なら麦酒ならまち醸造所設立までの経緯
  2. 青山さんおすすめのクラフトビール

なら麦酒ならまち醸造所設立までの経緯

まずは事業を起こされた経緯を教えてください。

私は以前は奈良で10数年間、別の仕事をしておりました。今後は奈良に恩返しができたらいいなと思い、私が持っている知識を使った貢献を考えたとき、ビールに多少詳しいことから奈良でのクラフトビール造りに行き着いたのです。

また、奈良が昔から清酒造りが盛んであることも存じておりました。清酒だけでなくビール造りも盛んになれば面白いと思い、醸造所を立ち上げました。

▶︎取材を受けていただいた、まほろのディアブルーイング なら麦酒ならまち醸造所 代表取締役兼醸造責任者 青山さん

造られているビールはどのようなスタイルなのですか。

私はもともとアメリカンスタイルが好きなのですが、醸造所を立ち上げてからはいろんなスタイルに挑戦したいという思いに変わっていきました。これからもお客さんに喜んでもらえるビール造りを1番に考え、様々なスタイルのビール造りに挑戦していきたいと思っています。

奈良の地元産の原料を使ったビール造りもされていますか。

奈良で採れたフルーツを使ったビール造りもおこなっています。ただ、奈良産だけに限らず、よいものであれば国内の他の地域の原料を使ったビールの提供もおこないます。醸造所併設のレストランで提供している食事に関しても同様の考え方を持っていますね。

レストランでは何種類のビールを提供しているのですか。

レストランでは8〜10タップ(種類)の提供をしております。レストランとは別にオンラインショップでも瓶ビール販売をおこなっており、こちらでは現在3種類の販売をしています。

今後はさらに販売できる種類を増やしていく予定です。ならまち醸造所のクラフトビールを知っていただき、できればレストランで出来立てのビールを飲んでいただきたいと思っています。

▶︎レストラン店内の様子

青山さんおすすめのクラフトビール

青山さんおすすめのビールを教えてください。

まずは定番の”ならまちエール”というビールです。このビールは初めて仕込んだビールなので思い入れも強いです。ビアスタイルはペールエールになるのですが、ならまちで焙じた”ほうじ茶”を使っているビールになります。

ビールの色合いも若干ほうじ茶がわかるようになっており、ホップの香りの中に麦芽とほうじ茶が程よく感じるようなペールエールに仕上がっております。アルコール度数は5.5%で飲みやすいタイプなので、毎日飲みに来られる方もいるくらいです。

▶︎ならまちエール

次に”白 -haku-”というビールもおすすめです。南ドイツ地方のヴァイツェンスタイルで小麦を使ったフルーティーなビールです。とても飲みやすいので女性の方やクラフトビールが初めての方にも飲んでいただいて好評をいただいています。

Asia International Beer Competition 2018 というビールの品評会では金賞をいただくことができました。

▶︎白 -haku-

これら2種類のビールは常時レストランで楽しむことができますのでいつでもお越しください。

おすすめのフードペアリングはございますか。

ならまちエールに関しては奈良名物の”柿の葉寿司”がおすすめです。奈良だからというわけではないのですが、私はとても相性がいいと思います。

白 -haku-についてはドイツ名物の”ヴァイスヴルスト”という白ソーセージが合うかなと思います。

▶︎柿の葉寿司(写真左)
▶︎ヴァイスヴルスト(写真左)

最後にメッセージをお願いします。

これから食べ物が美味しい季節にもなってきますので、好きな料理と私たちのビールを飲んでいただければ新たな発見もあるかなと思います。クラフトビールがたくさんある中で、『こういうビールもあるんだな』と知っていただければ大満足です。

Director’s Voice

なら麦酒ならまち醸造所さんでは10月末まで全国から13のブルワリーが集まったクラウドファンディングに挑戦されているようです。ビール造りだけではなく、様々な取り組みにチャレンジされる姿は今後も目を離せません。

Junki Tada

なら麦酒ならまち醸造所について

住所奈良県奈良市紀寺町956番地2
公式サイトhttp://narabeer.jp/
職人インタビュー 2020.10.12
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