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クラフトビール KAGUA を蒸留したクラフトジンとは? −国内有数のブルワリー”Far Yeast Brewing”の新たな挑戦

新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大に伴い、全国で外出自粛要請が行われています。 外出をして店舗にて購入される際には、予め最新の情報をご確認いただき、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願い申し上げます。

 この度クラフトビールブランド『KAGUA』『Far Yeast』展開する”Far Yeast Brewing”から新たに『KAGUA Gin』というクラフトジンが販売されました。前回のインタビューに引き続き、今回はこちらのクラフトジンについて、Far Yeast Brewing 社長の山田さんにクラフトジン造りにチャレンジされる想いを聞いてきました。

*前回のインタビューの様子はこちらから

  1.  Far Yeast Brewing がクラフトジンを造った理由。
  2. クラフトビールを原酒に蒸留したクラフトジンとは。
  3. KAGUA Gin の楽しみ方。

Far Yeast Brewing がクラフトジンを造った理由。

−前回は Far Yeast Brewing で造られるクラフトビールをご紹介いただきありがとうございました。今回はクラフトジンのことについてお話しいただければと思います。まずはクラフトジンを造られた背景を教えてください。

山田さん

 はい。元々蒸留器を使った蒸留酒造りはやってみたか分野の一つだったのです。また、今回の新型コロナウイルスの影響で自社のブランディングを見直さなきゃいけないということも考えておりました。蒸留器への設備投資をする前にオリジナルを造りたくて、今回は以前よりお付き合いがあり私自身尊敬している『株式会社喜多屋』さんとの共同開発で『KAGUA Gin』の商品販売に至りました。

 なぜ蒸留酒の中でもジンを選んだかというと、醸造を開始してから完成するまでのリードタイムが短かいためです。ウイスキーのように、お酒の熟成が必要なものは商品としてのきちんとした結果を得るためには年月がかかるので気軽に造ることは難しいです。

 また、原料が特殊なものや弊社と関連性が無い蒸留酒も難しいです。例えば芋焼酎やラム、テキーラといった蒸留酒は原料が弊社と全く関連性がありません。ジンはニュートラルスピリッツをボタニカルでフレーバー付けするものなのでどこの業界からも参入しやすく、個性がつけやすいのでジンを選択しました。

▶️Far Yeast Brewing 山田さん

クラフトビールを原酒に蒸留したクラフトジンとは。

−ジンは個性をつけやすいとお話しされましたが、Far Yeast Brewing のクラフトジンはどのような個性があるのでしょうか。

山田さん

 先ほどお話ししたように、ジンは通常、ニュートラルスピリッツで造ることが多いです。ベースになるお酒のキャラクターや個性が無いほど造りやすいのです。ただ、弊社は別の角度からのアプローチを行うことを考えました。弊社はクラフトビールを造っている会社なので、ビールのフレーバーを引き継いだスピリッツがあり、それにボタニカルでフレーバーを付けるとどうなるだろうと興味があったのです。

 また、一部海外のブルワリーではすでにビールを原酒とするクラフトジンを製品化しているところがあるのですが、弊社でもそれをやって行きたいと思っていました。もう少し詳しくお話しすると、ビールの製造工程では残しビールというロスが発生してしまうのです。

 残しビールは有機物なので廃水として捨てるのは良くないし、残しビールといえど美味しくなるポテンシャルがあるものを捨てるのはよくないと思います。この残しビールを有効活用したいと考えたのがそもそもの構想です。今回の KAGUA Gin に関しては、残しビールではなくきちんと KAGUA を蒸留して造っています。

▶️山梨県小菅村にある Far Yeast Brewing の源流醸造所ではクラフトビールブランド『Far Yeast 東京』シリーズが醸造されている。

−KAGUA Gin もクラフトビールと同様に、海外販売はされるのですか。

山田さん

 当面は本数が多くないので、最初の完成量は国内のみの販売です。今回は実験的な要素もあり採算度外視で値付けしているので、継続して販売していくかなど、今後の展開についてはこれから考えていくところです。

※ KAGUA Gin は5/20(水)より発売開始。 Far Yeast Brewing 公式オンラインショップでも販売予定。

KAGUA Ginの楽しみ方。

−KAGUA Gin オススメの飲み方はございますか。

山田さん

 自分の好みで言うと、蒸留酒なのでまずはストレートで楽しんで欲しいと思っています。テイスティンググラスで香りを楽しむのが原酒の理解を深める最適な飲み方です。

 ウイスキーなど含め蒸留酒が好きな方はあまり量を飲むことはしないのです。蒸留酒の楽しみの8割は香りで、口に一口含む前に、10分くらい香りだけを楽しんでいます。口に含む行為はビールに比べるとおまけなんじゃないかなと思いますね。香水ではないですけど、香りを楽しむのがメインのお酒だと思っています。

 また、ジンをトニックウォーター割る、ジントニックも試したのですが美味しいです。個人的には柑橘を絞って入れなくても良いのでは無いかと思っています。そもそもKAGUA GINは柚子の香りがするので、一般的なトニックウォーターで割るだけで十分美味しいと思います。

−KAGUA Gin はどのような方に飲んで欲しいですか。

山田さん

 実は普段クラフトビールを飲んでいる人がクラフトジンにハマっている方が多いです。そのためお酒マニアというかお酒が大好きな人にも楽しく飲んでいただけると思います。また、原酒が『馨和 KAGUA Saison』なので、ビール好きな人は想いを馳せながら原酒がほのかに感じる香りを楽しんだり、口に含んでビールのフレーバーが残っているところを探されるのも楽しめるポイントじゃないかと思っています。

 ジンはオーセンティックバーで飲む機会が多いと思いますので、ビアパブには行かないけれど、蒸留酒は飲む方にも面白いコンセプトのジンなのでぜひ飲んでいただきたいなと思います。

▶️KAGUA Gin の原酒『馨和 KAGUA Saison』

−最後の質問なのですが、新型コロナウイルスの影響でオーセンティックバーなど、外でお酒を楽しむことを控えている方が増えていると思います。今後の状況から、お酒文化、あり方など感じていることがございましたら教えてください。

山田さん

 現段階では、新型コロナウイルスの影響がどこまで続くか誰にも見えないのでなんとも言えないのですが、酒場文化というのは、みんなで近い距離で語り合うことです。そのため、現在のコロナウイルス感染症対策とは両立しないものだと思います。したがってこの影響が長期化するのでしたら、お酒文化を変えてまでお酒を存続させる方法を考えないといけないと思います。お酒に関わる全ての人が考えていかないといけない問題ですね。

編集後記

 今回2連載に渡って Far Yeast Brewing 山田さんにインタビューをさせていただきました。ビール醸造のロスである残しビールをうまく活用しようと、クラフトジン造りに挑戦される企業姿勢は環境問題にも配慮した素晴らしい取り組みです。クラフトジンはクラフトビールに比べ、まだまだ日本では広まっていないジャンルのお酒になりますが、 Far Yeast Brewing の取り組みがきっかけで世の中にも広まって欲しいです。クラフトビールのブルワリーが造るクラフトジン。この機会にぜひいかがでしょうか。

インタビューに対応いただいた会社の情報はこちら

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