Chef & Brewer リパブリュー沼津 / 静岡県

「ブルーパブを身近な存在に感じてほしいですね。」

「ブルーパブを身近な存在に感じてほしいですね。」

静岡県沼津市の駅から徒歩1分の場所に立地する”Chef & Brewer リパブリュー沼津”。「街と一体化したブルーパブを目指しクラフトビールを身近に感じてほしい」という想いから醸造をスタートされた代表兼ヘッドブルワーの畑さんに、こだわりのビール造りやフードペアリングなどについてお伺いしました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部和田(以下、BANSHAKU和田)
酒とゴルフが好きな元酒屋。最近は毎日の晩酌を楽しくするために燻製作りに没頭中。”ヌカゾウ”と名付けたぬか漬け作りにもチャレンジしている。

Chef & Brewer リパブリュー沼津 畑さん(以下、リパブリュー沼津 畑さん)
RePuBrew合同会社代表 畑 翔麻。学生の頃バイトしていた飲食店がきっかけでお酒に没頭。その後お酒の醸造発酵学を学びクラフトビールの魅力に魅了され友人2人と会社を設立。三度目のメシよりとにかくクラフトビールが好き。

  1. 畑さんがクラフトビールに興味を持った理由とは
  2. ”Chef & Brewer リパブリュー沼津”こだわりのビール造り
  3. 畑さんが教えてくれたフードペアリング
  4. ”Chef & Brewer リパブリュー沼津”が目指す方向性

畑さんがクラフトビールに興味を持った理由とは

本日はよろしくお願いいたします!まずは会社を立ち上げた経緯を教えてください。

弊社は静岡県沼津市にブルーパブを運営しております。私は高校生のときに飲食店でアルバイトをしておりました。そのお店は日本酒やワインにとてもこだわっており、次第にどのようにお酒が造られているのか興味が湧いてきて、お酒にまつわる本を購入し勉強を始めました。

高校卒業後は「お酒関係の仕事に就きたい」と思い、醸造発酵学を学べる大学に進学しました。ビールの醸造方法は種類豊富な発酵菌があって複雑な発酵技術を用いております。他のお酒の醸造方法に比べて多様性豊かなお酒だと感じ、ビールの醸造にのめり込んでいきました。

お酒がとにかく好きだったのですね。その後のお話もお伺いしたいです。

大学卒業後は専門学校に進みそこでも醸造発酵学を学びました。その後の就職で静岡県にある”風の谷のビール”で有名な、”酪農王国オラッチェ”に入社しました。酪農王国オラッチェでは地元農家と契約栽培しているビール用二条大麦を自社製麦していたり、ビール造りにおけるノウハウを学ぶことができました。「ビールのことをもっと知りたい」と思いアメリカのサンディエゴにいき、ブルーパブやブルワリーを巡ったりもしましたね。

日本に帰国後はブルーパブのように飲食店と醸造所を併設して自分でもビールを造りたいと思い、2016年静岡県沼津市にお店をオープンいたしました。弊社はコンセプトとして「街と一体化したブルーパブ」を掲げており、仕事帰りや観光客の方に気軽に立ち寄ってもらえるよう、駅の近くに立地しています。ブルーパブを身近な存在に感じてほしいですね。

▶︎お店の外観の様子

”Chef & Brewer リパブリュー沼津”こだわりのビール造り

駅の近くだと立ち寄りやすいですよね。Chef & Brewer リパブリュー沼津さんでは主にどのようなスタイルのビールを造っているのですか。

弊社では「無いものを造る」というのをテーマに掲げており、年間で60種類程の様々なスタイルのビールを造っています。たとえば”サハティ”という煮沸しない古典的なビールや、今アメリカで話題になっている”セルツァー”というビールなど、他のブルワリーさんではなかなか造っていないビアスタイルにもチャレンジしております。

▶︎醸造所内の様子

60種類とはとても多くて驚きました。そのなかでおすすめの商品を教えてください。

現在、定番で4種類のビールを造っており、定番からおすすめの商品をご紹介します。

まずは最近、缶での販売を開始した”69IPA”という商品です。私がサンディエゴに行ったときに「街の雰囲気や空気、海、それらが揃ったときが一番おいしいビール」だと感じました。沼津もサンディエゴに負けないくらいの街の雰囲気や素晴らしい山に囲まれた空気、キレイな海があります。サンディエゴにいるような雰囲気を感じられるビールですね。

商品名の由来はアルコール度数が6.9%あり、ビールの苦味の単位を表すIBUも69あり、その黄金比率を商品名として名付けました。ピンクグレープフルーツを思わせる複雑な柑橘系の香りがえぐみを極限まで少なく、しっかりと苦いのにサラッと流れるのが特徴で、何杯飲んでも飲み飽きないビールに仕上がっています。

▶︎69IPA

69IPAの黄金比率とても気になります。

もう一つは、当店でも人気の”沼津Hazy IPA”という商品になります。沼津を代表するようなHazy IPAを造りたいと思い造ったビールで、グァバやパイナップルを思わせるようなトロピカルな香りが特徴です。女性の方でも飲みやすい味わいに仕上がっています。

▶︎沼津Hazy IPA

畑さんが教えてくれたフードペアリング

今ご紹介していただいたビールのおすすめのペアリングを教えてください。

弊社は普段からフードペアリングを追求しております。先ほどご紹介した”69IPA”と”沼津Hazy IPA”はどちらも同じスタイルのIPAになります。IPAで特におすすめしたい食材はチーズになります。

チーズは脂質が多く、その脂質の味わいとチーズ本来の濃厚な味わいがホップの香りを引き立たせるのでより一層ビールを美味しく感じられると思います。チーズの中でもゴルゴンゾーラのような香りの強いチーズではなく、ナチュラルチーズのようなシンプルでクセのないチーズがおすすめです。ぜひご家庭でも試してみてほしいですね。

▶︎レストランで提供されているマックンチーズ

IPAとチーズが合うのですね。今度自分でも試してみます。

また、69IPAは麻婆豆腐とのペアリングもおすすめです。山椒や唐辛子といったスパイシーな香りとの相性もよくとても美味しいですよ。

さらに、沼津Hazy IPAはスイーツ系もおすすめです。チーズケーキやティラミスとの相性がよく最後のシメまで美味しくいただいてもらえると思います。

”Chef & Brewer リパブリュー沼津”が目指す方向性

最後に、今後チャレンジしていきたいことはございますか。

これからは「地産地消を目指していきたい」と思っております。クラフトビールをたくさんの方に飲んでもらいたいので、飲食店さんでも気軽に取り扱ってもらえるように場所やスペースを取らない缶での提供を始めております。

地元のクラフトビールをもっと身近に感じてもらえるように隣町の三島市にもクラフトビールを飲めるタップルームを8月中旬に出店する予定です。これからもクラフトビールを気軽に楽しんでもらえるように取り組んでいきたいと思います。

▶︎店内の様子

Director’s Voice

Chef & Brewer リパブリュー沼津さんで造られるビールはオンラインショップからの購入も可能です。ブルーパブではクラフトビールの飲み放題も実施しており、自家製のクラフトビールとシェフの特製料理が楽しめますね。畑さんの熱い気持ちが込められているこだわりのビールをこの機会に味わってみてはいかがでしょうか。

Junki Tada

Chef & Brewer リパブリュー沼津について

店名Chef & Brewer リパブリュー沼津
住所静岡県沼津市大手町2-1-1 ポルト沼津B1F
TEL055-939-8877
ホームページhttps://www.repubrew.com/

Chef & Brewer リパブリュー沼津ビールが買えるオンラインストアはこちら

職人インタビュー 2020.07.05
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