【リアルレビュー】クラフトビール飲み比べてみました!ーベルギービール編

【リアルレビュー】クラフトビール飲み比べてみました!ーベルギービール編

今回の登場人物

BANSHAKU編集部多田(以下、BANSHAKU多田)
好きなお酒はビール(セゾンスタイル)。ビアテイスターの資格を持っている。最近、自宅居酒屋化計画を実行中。詳細は謎に包まれている。

BANSHAKU編集部和田(以下、BANSHAKU和田)
酒とゴルフが好きな元酒屋。最近は毎日の晩酌を楽しくするために燻製作りに没頭中。”ヌカゾウ”と名付けたぬか漬け作りにもチャレンジしている。

  1. ベルギービールってなに?
  2. ベルギーのビアスタイル一覧
  3. 実際に飲み比べてみた!
  4. まとめ

前回のドイツビールに引き続き今回はベルギービールをBANSHAKU編集部和田と飲み比べてレビューしていきたいと思います。

前回は夜中の2時からでしたが今回は20時からはじめられてよかったです。またざっくばらんに飲みながらいきましょう社長!

前回はさすがに遅すぎたね。それではまずベルギービールについて説明していきます。

▶︎ベルギービールの講義中(左から順に多田、和田) 和田のベストは6万円するそう

ベルギービールって何?

ドイツ、イギリス、アメリカそしてベルギー。これらの国々は世界4大ビール王国と呼ばれているのは知っているかな?それぞれの国によって生まれたビアスタイルに関しては以前、記事に書いてるけど、個人的にはビール造りそのものの姿勢が国によって違うように感じるんだ。

※以降、私個人の意見や感想も織り交ざっています。

国のカラーというか文化、環境などの違いがビール造りに繋がっているっていつも言ってますね!ベルギービールってどんなものなんですか?

そもそもベルギーという国では、バラエティに富んだ様々なビールが造られていて、その銘柄の数はなんと1000種類以上。分類分け自体も難しいけど、細かく分類することによって60スタイルに分けることができるとも言われているんだ。

ビールなのに酸味が強くて、初めてベルギービールを飲む方は「思わず吹き出してしまう」なんてこともしばしば。奥深いベルギービールにハマると底がなく、そのクセや魅力は形容し難い良さを感じるね。

そんな味わい深いベルギービールは、有名なものには修道院で造られたトラピストビール、野生酵母を活用し自然発酵させたランビックなどが代表的。ここではごく一部ですが、ベルギービールのビアスタイルを紹介するよ。

よろしくお願いします!

ベルギーのビアスタイル一覧

さて、それではベルギーのビールとして有名なビアスタイルはなにがあるかわかるかな?一部ではあるんだけど、さくっと以下のようなビアスタイルがあるよ!

◆トラピストビール

その名の通り修道院(現在は世界で12箇所)で造られており、修道院以外ではトラピストビールと名乗ることはできない。1997年に国際トラピスト会修道士協会が設立され、厳格な規則を守っているものにのみロゴやラベルの使用許可が降りる。

上面発酵のビールであるが瓶詰め後も瓶内での発酵が継続される。重厚な味わいのビールが多い。らしい。(多田はまだ飲んだことがない)

◆ランビック

ブリュッセルで造られている野生酵母を使い自然発酵させて造られたビール。3年以上経過した古いホップや麦芽させていない生の小麦を30%以上混ぜている。2〜3年ほど熟成発酵したものはストレートランビックと呼ばれ、独特のフルーティな香りと乳酸による酸味を帯びる。色合いはゴールドだが濁りを感じる。

自然発酵の際には室温は20度ほどとなり、上面発酵並に高い温度である。またホップは防腐目的のためだけに使用している。アロマや苦味付け、泡持ちをよくする要素は薄い。さくらんぼの一種であるクリークやフランボワーズなどのフルーツを加えて寝かせるものもある。

◆グーズランビック

前述のランビックに若いランビック(1年ほど熟成させたもの)をブレンドさせてボトル内で発酵させたもの。割合はランビック3割、若いランビック7割。瓶のまま10年から20年ほどは保存可能と言われ長期保存された希少価値が高く、流通価格もそれなりに高い。

◆フランダース・レッドエール

17世紀頃から造られている西フランダースのフルーティなビール。乳酸の酸味が感じられオーク(木樽)の香りもする。

◆フランダース・ブラウンエール

フランダースエールが西フランダースで造られたのに対してブラウンエールは東フランダースで造られた。こちらも同様に酸味を感じるが麦芽のフレーバーを帯びている。

レッドエール、ブラウンエールともに発酵後はオークで長期間の熟成が行われ、その後ボトルコンディション(瓶内2次発酵)をする。

◆ホワイトビール

ブラーバント州ヒューガルデン村で14世記頃から造られているビール。村の名前がそのまま商品名に付けられた”ヒューガルデンホワイト”はこちらのスタイルで製造されている。実は1950年代にはピルスナーの勢いに押されて消滅をしたが1965年に復活を遂げた伝説のビールである。

生の小麦を50%混ぜ、コリアンダーとオレンジピールを加えたスパイシーな味わい。色合いは濁った淡いゴールド。ヴィット(オランダ語)やブランシュ(フランス語)と呼ばれるビールはホワイトビールのことだと認識して間違いない。

ベルギービールは品評会でも評価が難しいと言われ、主にビールの状態とバランスで評価されることが多いんだ。それでは飲み比べていこう。

待ってました!!

実際に飲み比べてみた!

まず一つ目はエノー州シメイにある、スクールモン修道院で造られる”シメイ・ホワイト”というビール。トラピストビールの中で最初に市販されたのがこのシメイだよ。

▶︎シメイ・ホワイト

トラピストビールの中で最初に市販されたというのは知らなかったですが、シメイは僕も以前飲んだことあるので知ってました!(ドヤ顔)あとラベルがオシャレですよね。

和田のドヤ顔

飲んでみてどう?

やっぱり何回飲んでも美味しくて飲みやすいです。結構あっさりした味わいなのでどんな食事でも合わせられそうです。

そうだね。これならベルギービールをはじめて飲む方でも飲みやすいよね。

2つ目は、ヴェルハーゲ醸造所で造られている”ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ”。このビールはオーク樽で18ヶ月熟成したビールで少し酸味があってクセのある味わいだからはじめて飲むのはチャレンジングなことだと思うよ。

▶︎ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ

見た目は黒ビールですね。クセ好きなので飲めますよ!ラベルもインパクトありますね。僕の前の元カノに似ています。その子もクセがある女の子でした。クセはとても気になっているので早く飲みましょう。

一見、スタウトとかデュンケルみたいな黒ビールに見えるけど実はどちらかというと赤黒くなっていて香りもちがうから特徴的だよ。クセ好きなんだね。

酸っぱ!!!これがビールですか?もはやこれはクセでしかないです。香りは凄くいいです。あとでゆっくり飲むので次いきましょう。

このビールは酸味があって爽やかなのでよく冷やして飲むのがおすすめだよ。ベルギービールの世界へようこそって感じ。

ビールの酸っぱさに驚く和田

次いきましょう。

3つ目は、ベルギービールの醸造所の中でも3番目に大きなハーヒト醸造所で造られているアヴィビールの”トンゲルロー・ブラウン”。ちなみに”アヴィ”というのは英語やオランダ語で修道院という意味なんだけど知ってた?

▶︎トンゲルロー・ブラウン

すみません。知りませんでした。。もっと勉強します。色合いが赤茶色で特徴的です。気になるので早く飲みたいです。

これも修道院で造られているビールなんだけど、トラピスト修道会以外の修道院で造られているビールなのでトラピストビールではないんだ。修道院風って感じかな。

そんなに重くなくて僕は飲みやすいと思います。でもまた飲みたいかと聞かれたらもういいかなって感じです。キャラメルやコーヒーのような香りがしてチョコレートと一緒に飲んだら美味しいと思います。

王冠には”Veritas Vincit”が刻まれる。ラテン語で真実は勝つの意味。

4つ目は、”エヒテ・クリーケンビール”。こちらは先ほどご紹介したヴェルハーゲ醸造所で造られているさくらんぼを漬け込んだフルーツビールだよ。

▶︎エヒテ・クリーケンビール

さくらんぼを使用したフルーツビールは飲んだことがないので気になります。フルーツビールでアルコール度数が6.8%もあるのは珍しいですね。色が濃い赤色できれいです。酸っぱ!さっきのドゥシャス・デ・ブルゴーニュと同じぐらい酸っぱいです。これもクセでしかないです。

酸っぱいビールが苦手みたいだね。さくらんぼの香りがして個人的には好きだなー。さくらんぼアレルギーなんだけどこのビールは飲めちゃうから結構好き。不思議だよね。

そろそろいい感じに酔ってきている2人

次いきましょう。

最後はルフェーブル醸造所で造られている青リンゴを使ったフルーツビールの”ニュートン”。ちなみにニュートンという名前の由来は、物理学者ニュートンの万有引力の法則を讃えたものなんだって。

▶︎ニュートン

そのニュートンから名前が付けられていたのは知らなかったです。でも僕はニュートンがとても好きです。青リンゴの香りがして美味しいですね。ビールっていう感じがしないのでビールが苦手な方でも飲みやすいと思います。

アルコール度数も低いからジュース感覚で飲めるね。ゴクゴクいきすぎて酔ってしまうかもしれないから注意しよう。

そうですね!今日もアレ飲みますよ。お酒対策には”Yoizame”!

まとめ

みなさんいかがでしたでしょうか。今回はベルギービールを飲み比べてみました。

僕の個人的な感想になりますが、ベルギービール初心者の方にはシメイ・ホワイトやニュートンからはじめてみて、さらに刺激的なビールが飲みたい方はドゥシャス・デ・ブルゴーニュ、エヒテ・クリーケンビールを飲んでみるのがおすすめだと感じました。ベルギービールは奥深いので、レアものだと1本あたり4〜5万円の価格がするものもあるのでどんどんチャレンジして行って欲しいです。

みなさんのビールを選ぶ際に少しでもお役に立てると嬉しいです。次回はアメリカンビールのレビューにチャレンジします!それでは!

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レビュー 2020.07.11
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