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「3リットル飲めるビールを造る」
秋田には、世界一となったビールが存在するのをご存知でしょうか。
その正体は地ビールブームの時代を先取ってジャーマンスタイルのビールを造り続けてきた”田沢湖ビール”です。
本日は田沢湖ビール、醸造責任者である佐々木さんにビール造りのきっかけやおすすめのビールなどお伺いしてきました。
◆BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
田沢湖ビール 醸造責任者 佐々木さん
三度の飯よりビールと釣りが好き。
秋田第1号のブルワリー”田沢湖ビール”
まずはクラフトビール造りを始められた経緯を教えてください。
先代の工場長である小松が「ビールを造りたい」という想いがありまして、ドイツに渡りビール造りを学びました。そして当時、第1次地ビールブームの波が来ていたことも重なり、秋田でのビール造りを決めました。弊社は1997年の開業となりますが、秋田県内にある他のブルワリーさんに先駆けて醸造を開始しておりますね。
早い段階で醸造を開始されたのですね。佐々木さんはいつから田沢湖ビールに入社されていらっしゃるのですか。
私は13年ほど前に入社し、2年前から2代目の醸造責任者となっております。入社前からお酒自体には興味があり、専門学校では生物工学科で酵母の勉強をしていました。そこではビールに限らず、いろんなジャンルの酵母の研究をしていく中で発酵の面白さに気づきました。
また、ワインやビール日本酒、焼酎の造り方を習う中でビールは原料によって味わいが変わり多様性がとても面白いなと思ったのです。そのため地元でビール醸造をおこなう、田沢湖ビールへの入社を決めました。
田沢湖ビールが造るクラフトビールとは
続いて、どのようなビールを造られていらっしゃるか教えていただけますか。
初代工場長の小松がドイツで研修をしていたことから、田沢湖ビール全体として”ジャーマンスタイル”のビールを揃えています。
定番商品は6種類ありまして、限定商品は季節に合わせてその都度造っています。定番商品に関しては少しずつ改良をしていますが、大きな変化を求めずに進めています。限定商品に関しましては私がレシピ開発から担当しています。
田沢湖ビールは「3リットル飲めるビールを造る」という目標を掲げていまして、スッキリとした飲みやすいビールにこだわりを持って造っています。
佐々木さんおすすめのビールを教えてもらえますか。
1つ目は定番商品の”アルト”になります。田沢湖ビールでは唯一の”赤い”ビールになりますね。ホップを効かせていますがほどよい苦みに抑えており、酵母が持つ繊細な香りが特徴です。また、焙煎モルトによる香ばしさが味わい深さを引き出しており、お肉料理と相性がよく食事と共に楽しめるビールです。
日本国内では田沢湖ビールでしか使っていない”アルト酵母”を使用しているが珍しく、ドイツで開催されるビールの世界大会”ヨーロピアンビアスター”において、2013年、2016年、2017年、2019年の合計4度の金賞を受賞している自信を持った商品です。
2つ目に紹介したいのはケルシュです。スッキリしたビールになりまして、ケルシュ酵母が非常にフルーティーな香りを出しているビールです。発泡性があまり強くないのでお腹がいっぱいになりづらく、ノド越しよりビールそのものの味が楽しめるビールになりますね。
ケルシュスタイル自体、味わいの個性がそれほど強いビールではありませんが、むしろそこが特徴といえます。特定のスタイルのファンの方に愛されるのではなく、多くの方に愛されるビールになれることを目指しております。
この2つの商品に共通して、上面発酵酵母を使いながらラガーリング(低温熟成)をしていることも特徴といえますね。
最後にメッセージをいただいてもよろしいですか。
先ほどお話ししたように、田沢湖ビールでは「3リットル飲めるビール」を目指しています。みんなで楽しく、継続して飲めるビールを目指していますので、コロナが収束して、たくさんの人が集まるイベントなどのときには、弊社のビールを楽しみながら飲んでもらいたいです。
Director’s Voice
Director’s Voice
田沢湖ビールでは、新型コロナウイルスの影響により、家飲みキャンペーンや、GOTOトラベルでの地域共通クーポンなど、厳しい局面の中でも積極的に新たな施策にトライされていらっしゃいます。公式サイトからも最新情報を発信されていますので、後述のリンクも要チェックです。
Junki Tada
田沢湖ビールについて
会社名 | 株式会社わらび座 |
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住所 | 〒014-1192 秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430 |
TEL | 0187-44-3311 |
公式サイト | https://beer.warabi.or.jp/ |
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