TDM1874 Brewery / 神奈川県

インターナショナル・ビアカップ金賞のIPAとは

インターナショナル・ビアカップ金賞のIPAとは

1874年創業の老舗酒屋、坂口屋。坂口屋は時代変遷とともに酒屋のみの業態を脱却し、ただの酒屋では無く、TDM1874 Breweryとしてブルワリー事業を2016年に立ち上げます。これまでの歩みと醸造長のジョージさんの造るこだわりのビールについてお話をスタッフの砂川さんに聞いてきました。

  1. 事業立ち上げのきっかけ
  2. どんなビールを造っているか
  3. オススメのビールとは
  4. ペアリングするのであれば

事業立ち上げのきっかけ

−TDM1874 Breweryの始まりのきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

TDM1874 Brewery のお話の前に、まずは株式会社坂口屋が創業以降、酒屋の運営をしてまいりました。もともと代表がワインソムリエでして、スペインやイタリアなどから海外ワインの直輸入をしていたのです。

ワインだけではなく他のお酒も扱っていたのですが、昨今の第三のビールの税率変更などによる販売数やお客様の変動など、我々の力ではどうしようもない社会の大きな流れを強く感じておりました。それから脱却するには自分自身がメーカーになり、流れの上流に立たなければならないと考えたことからTDM1874 Brewery が始まりました。

店舗自体は2016年12月2日にオープンして、2017年1月から醸造を開始しています。

現在も豊富な種類のワイン販売を行っている
ワインだけではなく日本酒など他のお酒も扱う

どんなビールを造っているか

−ありがとうございます。どのようなスタイルのビールを造られるのでしょうか。

スタイルは様々です。人気があるのはアメリカンスタイルのビールが多かったり、夏だとライトなジャーマンスタイルなどです。代表のジョージがイングランド出身でヨーロッパやオレゴン州のポートランドに行ったり、海外の論文を読んで知識を吸収しています。ジョージはもともとイングランドの醸造所の副醸造長だった経験も生かして、レシピ開発を行っていますね。

本日開栓しているビールは黒板に記される

−一回の仕込み量はどのくらいでしょうか。

400リットルのタンクまたは人気のIPAは800リットルのタンクを使用します。人気のものだと開栓してから2週間でなくなってしまいますね。

−年間でどのくらいレシピを変えているのでしょうか。

年間で30種類くらいオリジナルビールを造っていて、定番のレギュラービールは5種類あります。期間限定ビールだと夏は軽いもの、冬は重いものを造ることが多いですね。

この大きな醸造タンクでビールを造っている

オススメのビールとは

−30種類ある中でもオススメのビールを教えてください。

最も人気なのは「IPA」です。日本地ビール協会が主催となるインターナショナル・ビアカップでゴールドを獲った実績もあり、自信を持っています。アメリカンスタイルの IPAで トロピカルフルーツ感が強いビールになります。香りはマンゴーとかパイナップルなど南国系のフルーツとシトラスの華やかさがありつつ、味はドライで重たすぎないです。

甘ったるく無いので何杯でもおかわりできるよう、バランスを調整しています。バッチをつけてレシピを改良しているのですが、現在は11バッチまで造っています。レシピを変えるときにはホップを変えてフルーツ感を強くしたりしています。

IPA インターナショナル・ビアカップでゴールドを獲得

他のビールだと女性人気があるのは、「浜なしごーぜ」というドイツスタイルのビールです。洋梨をハンドプレスでジュースにして使った酸味のあるビールです。洋梨を秋に収穫して数量限定で提供しています。缶であれば、現在もオンラインショップで買うことができますよ。

浜なしごーぜ 洋梨が使われている

あとはブリティッシュベストビター、通称BBBですね。ダーク系のビールなのですが、モルティな感じでアルコール4.5%と、バランスが良くて飲み疲れない、ゆるいニュアンスで飲めるビールです。

ブリティッシュベストビター 通称BBB

ペアリングするのであれば

−今お伺いしたビールとの食べ合わせであれば何がオススメですか。

IPAはインドカレーが合うと醸造長のジョージは言っています。IPAのルーツがイギリスからインドにビールを送る際にビールが腐らないよう、ホップを大量に入れたのが始まりなのでインド料理とよく合いますね。

浜なしごーぜはなんでも合います。さっぱりしていて食事の邪魔にならないです。

BBBは風味が強くないビールですので、これも比較的何にでも合わせられると思います。食事を選ばないところがこのビールの良い所です。もしどうしてもという事でしたら英国の伝統的なビールですのでパブでのおつまみの定番、フィッシュ&チップなど良いかなと思います。晩酌用ということでしたら、ポテトチップスやチーズなど本当に簡単なものでも大丈夫です。

店内の様子 醸造中の様子を見ることができる

Director’s Voice

取材にご協力いただいた砂川さんは個人的には寒い季節限定で販売されている、ちょっとコクがあってほろ苦さがあるオールドエールをビール単体で楽しむのが好きなんだそうです。季節限定で様々なスタイルのビールが飲めるTDM1874 Brewery。缶でも販売されていてオンラインサイトで注文できるのが嬉しいですね。

Junki Tada

TDM1874 Breweryについて

店舗名TDM1874 Brewery
住所〒226-0025
神奈川県横浜市緑区十日市場町 835-1
TEL045-985-4955

TDM1874 BREWERYビールが買えるオンラインストアはこちら

職人インタビュー 2020.03.19
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