世界40ヵ国以上で愛されているジャパニーズクラフトビール!
「世の中のニーズにあった新しいものを提供していきたい」
東京都麻布十番にある”麻布十番 杵屋(きねや)”をご存知でしょうか。浅草の仲見世商店街で続く、揚げおかきやあられの専門店”仲見世 杵屋”から東日本大震災をきっかけに2014年にオープンを果たした「大人のおつまみ菓子専門店」です。
化学調味料を一切使用していないポテトチップスやヒット商品揚げパスタなど、ユニークな商品を展開しており様々なメディアで取り上げられ話題を博しております。今回は、麻布十番 杵屋 中村さんにお店が誕生した経緯やこだわりの商品などについてお話を聞いてきました。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部多田(以下、BANSHAKU 多田)
好きなお酒はビール(セゾンスタイル)。ビアテイスターの資格を持っている。最近、自宅居酒屋化計画を実行中。詳細は謎に包まれている。
麻布十番 杵屋 中村さん
1978年 東京都生まれ。大学卒業後に菓子パン製造販売店舗での勤務を経て、浅草の実家である煎餅専門店を継承。2014年 麻布十番にて独立店舗を開業。現在に至る。
東日本大震災で決心。2014年に生まれ変わった”麻布十番 杵屋”ブランドとは
本日はよろしくお願いいたします!麻布十番 杵屋さんはもともと浅草で商売を始められたと聞きました。まずは麻布十番杵屋さんがどのような経緯を辿っているかを教えていただきたいです。
弊社はもともと浅草の雷門をくぐった仲見世商店街で”中村家”が先祖代々商売をしておりました。昔は鞄屋さんや靴屋さんといったお店を経営しており、35年ほど前に私の父が煎餅屋さんに業種転換をしたのです。揚げおかきやあられの専門店”仲見世 杵屋”として営業しておりました。
私は20代半ごろに家業を継ぐために父のもとで修行をしておりました。浅草は日本でも有名な観光地で日々多くのお客さんにお越しいただいて、創業当初から変わらないお菓子を提供し続けてきました。一方で、「このままずっと変わらないままで良いのか。世の中のニーズにあった新しいものを提供していった方が良いのではないか」と思うようになり、自分の中で葛藤がありました。
そんなときに2011年の東日本大震災があり、一時期、浅草から観光客が減ったのです。このことがきっかけで変わらなものを続けていくのも大事ですが「世の中のニーズにあった新しいものを提供していきたい」と決心し、浅草ではなく東京の麻布十番にて”麻布十番 杵屋”を2014年にオープンいたしました。
これまでのお菓子のイメージを脱却する「大人のおつまみ菓子専門店」
新しいものを提供していくということでしたが、仲見世 杵屋さんとの違いや、麻布十番 杵屋さんのコンセプトを教えてください。
煎餅といったお菓子は昔から大袋で販売されてきた背景がありますが、当社ではオープン当初から1つ1つお菓子を個包装にしてギフトボックスで販売してきました。
現在は「大人のおつまみ菓子専門店」をコンセプトとして、当店の看板商品でもある”揚げパスタ”のような、これまでにない位置づけのブランドを確立し、お酒にも合うようなお菓子を提供していきたいと思っております。
「大人のおつまみ菓子専門店」のキャッチコピーは他のお菓子ブランドとの違いが明確ですね。現在人気のある商品はどの商品でしょうか。
化学調味料を一切使用していないポテトチップスが現在人気です。4種類のフレーバーを販売しており、健康志向の方に特におすすめです。
当店のポテトチップスは食材そのものの色を表現したいと思い透明な袋を使用しています。他社さんで販売されているようなアルミ袋に入れておらず、特徴的ではないかと思いますね。
私自身がお店で手作りしているのでたくさんの量を販売することは難しいですが、当店ならではのこしょうをブレンドした味付けなどお酒にも合う味わいに仕上がっております。
中村さんが教えてくれた商品に合うおすすめのお酒
この商品にはこのお酒が合う、のような中村さんおすすめのペアリングはございますか。
私個人的にはこしょうの効いた煎餅にはウイスキーなど辛口のお酒との相性が良いと思います。
また、ヒット商品でもある”揚げパスタ”は様々なフレーバーがあり、特に塩味の塩パスタはビールとの相性が抜群ですね。ナポリタンやコーンポタージュは少し甘めの味付けになっているので、赤ワインとのペアリングはおすすめです。
こしょうパスタやマーラージャンは少し辛めの味付けになっているので白ワインとの相性が良いと思いますよ。
またイタリア料理を代表するパスタやピッツァの風味をイメージして創作した、当社独自のオリジナルスナック菓子である”Cracker di riso(クラッケル ディ リーゾ)”はチーズやガーリックを使った味付けになっているので、こちらもワインとの相性が良いのでおすすめです。
当店はいろいろなスナック菓子やフレーバーがあるのでお好きなペアリングをお客さんが食べながら探していただくのも1つの楽しみ方だと思っております。
自分で好きなお菓子を選びながらペアリングを楽しむことができるので、毎回どのお菓子を買おうかワクワクしますね。最後にこれからの展望や目標がありましたら教えてください。
当店はありがたいことにリピーターのお客さんに現在のコロナの状況でも支えていただいております。まずはコロナの状況を乗り越え、当社でしかできないユニークなお菓子やサービスをこれからも提供していき、全国のみなさんにもっと当店を知っていただきたいと思っております。
Director’s Voice
今回は久しぶりに直接お店を訪問させていただいての取材となりました。取材中は多くのお客様が来店されており、そのほとんどがリピーターさんだと伺いました。まずはコロナを乗り越えるとお話しされていましたが、コロナ収束後は新たな商品開発など期待したいところです。皆さんも麻布十番商店街を訪れた際には是非いかがでしょうか。
Junki Tada
麻布十番 杵屋について
住所 | 〒106-0045 東京都港区麻布十番1-6-5ラミュウーズ麻布十番1F |
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TEL | 03-6804-1647 |
営業時間 | 11:00~20:00 年中無休 |
ホームページ | https://www.a-kineya.co.jp/index.html |
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