GOLDEN RABBIT BEER / 奈良県

「ビールを飲んで多くの方に幸せになってほしい、楽しい時間を過ごしてほしい」

「ビールを飲んで多くの方に幸せになってほしい、楽しい時間を過ごしてほしい」

奈良といえば”鹿”という方は多いと思いますが、実は”兎”とも縁があることをご存知でしょうか。GOLDEN RABBIT BEERさんではその奈良の兎にまつわる物語が名前の由来となっています。

今回はGOLDEN RABBIT BEERさん誕生のきっかけからおすすめのビールまで、市橋さんにお話を聞いてきました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。

GOLDEN RABBIT BEER 市橋さん
会社員と醸造家というパラレルキャリアに挑戦しており、ビールを通じて奈良の魅力を発信することを使命に活動を行っている。

  1. GOLDEN RABBIT BEER誕生のきっかけ
  2. 市橋さんおすすめのビール

GOLDEN RABBIT BEER誕生のきっかけ

まずは事業を起こしたきっかけを教えていただけますか。

きっかけとなったのは平城遷都1300年記念事業(平城遷都1300年祭)での出来事です。

私は大阪出身なのですが妻が奈良出身でして、結婚のタイミングで奈良に移り住むことになりました。ちょうど平城遷都1300年記念事業が開催されており、会場にてクラフトビールのお店が並んでいないことに気がついたのです。当時まだクラフトビールという言葉ではなく、『地ビール』と呼ばれていた時代ではありましたが、奈良は観光地でありますし地ビールがあるだろうと思っていたのになかったのが驚きでした。

私はずっとモノづくりをしており、次第にクラフトビールに興味が湧きはじめました。独学でビール造りの勉強や各地のブルワリーさんに研修していただき、2014年に奈良市開催のビジネスプランコンテストに出場したところ優勝することができたのです。ビールのニーズを確信し、ビール事業をスタートさせました。

▶︎取材を受けていただいた、GOLDEN RABBIT BEER 市橋さん

ありがとうございます。ブルワリー名が特徴的だと思ったのですが、どのような由来があるのですか。

奈良には”大神神社(おおみわじんじゃ)”という日本最古の神社がありまして、お酒の神様を祀っています。そこには”なで兎(なでうさぎ)”という像があり『なでると厄災がとれる』と言われています。兎はお酒の神様の神社にある縁起のいい動物であり、『うちのビールを飲んで多くの方に幸せになってほしい、楽しい時間を過ごしてほしい』という想いを込めています。

また、『奈良といえば鹿』というイメージを持たれてる方が多いと思いますが、そうではなくてこのような物語もあることを知ってほしいと願いを込めて”GOLDEN RABBIT BEER”という名前にしました。

▶︎なで兎
引用元:http://oomiwa.or.jp/jinja/kamigatari/

タップルームでは何種類のビールを楽しめるのですか。

タップルームでは8種類のビールの提供をしています。累計では20~30種類は醸造しています。実は創業から昨年まではファントムブルワリーという、自社でビールの醸造所を持たず他の醸造所にてビールの醸造をしておりました。醸造免許を取得して自社醸造を開始できたのが昨年の12月24日です。

醸造免許取得後は様々なビール造りにチャレンジし、定番である4つのビールを造りながら季節限定のビール造りもしています。なかにはうちが委託されて醸造したビールもあります。例えば、本来観光農園で販売するはずだったフルーツを使ったビール醸造プロジェクトをやっております。WEBサイトではお知らせしていないものもあり、ぜひタップルームにきて楽しんでほしいです。

▶︎タップルーム店内の様子

市橋さんおすすめのビール

おすすめのビールを教えてください。

1つ目は”古代桃”という桃を使用したビールになります。今年は古代桃の収穫が大変少なく、タップルームのみでの提供になっております。味わいはとても軽く、どちらかというとドライな感じです。カクテルのように軽く仕上げていることが特徴です。ビールが苦手な女性に人気ですね。

古代桃の特徴は香りが強いことであり、ほとんど市場には出回らない桃なのですが奈良県の桜井市に桃の神様を祀っている”等彌神社(とみじんじゃ)”から桃をわけていただいてビールを造っています。出来上がったビールは神社への奉納もしております。

古代桃のビールに合うフードペアリングはフルーツですね。タップルームではドライフルーツやドライトマトと一緒に楽しんでもらうのがおすすめです。

▶︎古代桃

2つ目は”しろたへ”になります。” ブレスラウ・ペールシェプス”というドイツ系のビールなのですが、小麦モルトの使用比率が80%という造り方で、なかなか他にはないビールだと思います。アルコール度数は7%ぐらいありまして、ハイアルコールになるのですがまろやかな味わいで若干とろみがあって濃厚です。先ほど紹介した古代桃とは真逆の重厚なビールになるのですが、飲んだ口当たりはとてもライトで舌触りもよくスルっと飲めてしまいます。

しろたへは今年おこなわれた、ジャパングレードビアアワーズ2020(クラフトビールの品評会)にて銅賞を受賞することができました。こちらの商品はボトルビールでも販売しておりますが、オンラインショップではすぐ売り切れとなってしまうほどです。GOLDEN RABBIT BEERのブログやSNSなどでチェックしていただくのがおすすめですね。

フードペアリングはお魚からお肉まで合う万能なビールになっていますし、ビール単体でも十分な仕上がりになっておりますのでぜひお試しください。

▶︎しろたへ

最後にメッセージをお願いします。

もちろんクラフトビールが好きな方もですが、『初めてクラフトビールを飲んでみたい』というような方に飲んでいただきたいという想いがありますね。観光地のど真ん中にGOLDEN RABBIT BEERのタップルームがあるので、まったくクラフトビールに興味がなくてもふらっと立ち寄ってみて楽しんでいただけたら嬉しいです。

Director’s Voice

GOLDEN RABBIT BEERさんはクラフトビールでは唯一、大神神社さんの会合にも入っていると話されていました。また、ブルワリーでは珍しいイメージモデルの採用など、一見するとクラフトビールとは離れた業界を巻き込んだ取り組みは、クラフトビールをまずは知ってもらう、親近感を持ってもらういいきっかけになるのではないだろうかと思いました。今後もGOLDEN RABBIT BEERさんの展開を要チェックです。

Junki Tada

GOLDEN RABBIT BEERについて

住所奈良県奈良市東寺林町30
TEL0742-77-0944
公式サイトhttps://www.goldenrabbitbeer.com/
職人インタビュー 2020.10.14
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